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OPINION COMMENT

(五十音順/敬称略)

  • 映画が始まった途端、じとっと肌にまとわりつく湿気、沖縄の空気感に包まれる。左ハンドルの車や日本語と英語が入り混じった看板。至るところにアメリカを感じさせるそのリアルさに引き込まれました。
    あの時、あの場所。人それぞれの戦争がある。沖縄に今もある基地問題などは、なお続く戦争の爪痕で。
    ひと口に戦争といっても私たち世代はお話を伝え聞いていても何も分かりません。沖縄でも八重山出身の私は特に戦争マラリアのやるせなさを教わってきました。
    だからこそ、戦後の激動を生きる沖縄本島の姿は今までとは違う視点できっとみなさんも衝撃を受けると思います。
    最後に思いもよらぬ“戦果”が明かされた時、何よりも生き抜こうとする力、生きる力を痛切に感じられる作品です。今までも、これからも、命どぅ宝。
    ぜひ、圧巻の演技と映像の迫力を劇場で体感してほしいです!

    青木宙帆

    アイドル/僕が見たかった青空

  • オンちゃんが嘉手納基地で手にした予定にない「戦果」とは一体なんだったのか? 大きな謎を追って沖縄戦を、そして米軍統治下を強かに生き抜いてきた若者たちの群像劇は、歴史と摩擦しながら圧巻のラストへと向かっていく。私たちは過去を知らずに、現在を知ることができない。物語そのものは架空のものでも、刻み込まれた登場人物たちの“熱”は確かに本物だ。

    石戸論

    ノンフィクションライター

  • 俳優達の演技の枠を超越した顔、
    声、動き、場面の匂いまでもが写し出されているのは見事
    やはり妻夫木聡は、にいにいが良く似合う
    戦後80年に観るべき作品

    板尾創路

    タレント・俳優・映画監督

  • 心から会いたい人にもう一度出会う。
    どれだけ大切で、そして難しい事だったか。
    それだけを願い信じて戦い続けた人々が沢山いて、
    生きたいに隣合わせの死にたいと
    幸せから離れてくれない悲しみと
    変わっていくものと、変われないもの、そうしたくないもの。
    希望の1秒後の怒り。
    どこまでも相反する感情達が溢れてとまりませんでした。
    学生の頃に夢中で調べた
    沖縄の事実を思い出しながらの3時間は、無秩序なエネルギーに満ち溢れた、激動の時代を生き抜いた人々の魂を体験するような時間でした。

    伊原六花

    俳優

  • 作品を通して沖縄と深く関わり、取材で得た生の声を拾い上げ、それをキャストに憑依させて伝えるリアリティさは、単なる映画ではなく戦後の沖縄を描いたドキュメンタリー作品とも言えるだろう。米軍基地が隣接する沖縄の戦後復興は本土のそれとは大きく異なる。その中で従属しながら抗い、理不尽に耐えながら生きる人々の光と影がキャストの皆さんによって見事に表現され映し出されている。戦後史の生きた教科書として、子供たちにも観てもらいたい作品です。
    大友監督がこの作品の中に隠した沖縄の真実を、皆さんにも探し出してもらいたいです。

    小田井涼平

    タレント・俳優

  • ぬちどぅたから。命こそ宝。映画を観終わってからずっと、母の故郷である沖縄で幼い頃から何度も教わったこの言葉を反芻しています。
    『宝島』に出会うまで知らなかったことが山ほどありました。
    戦後80年の今、先人から繋いでもらった大切な命を、大切な教えを、未来の宝たちにどう繋いでいくことができるのか。思いを馳せ、考え続けたいと思いました。
    沢山の方の想いが詰まったこの作品が、一人でも多くの人に届きますように。

    小野あつこ

    「おかあさんといっしょ」21代うたのお姉さん/
    沖縄県金武町観光大使

  • 戦後、沖縄の怒りと痛みを知る。
    自由とは、平和とは。
    映画の中で、確かに生きていたキャストの息吹。
    妻夫木聡さん演じるグスクの「なんくるなんてない」の言葉がズッシリと心に響きました。

    加藤るみ

    タレント・映画コメンテーター

  • 沖縄人(ウチナーンチュ)の想いを、怒りを、悲しみを、どストレートに、全身全霊でぶつけてくる!
    こんな沖縄映画、観たことない!
    観た後に色んな感情が心の中でかき混ぜられ、酒を飲まずにいられなかった!
    特にラストの、グスクとレイの2人のシーンは涙が止まらなかった!

    大友監督をはじめ、全てのスタッフ、キャストの皆さんに
    「ここまで真剣に沖縄に向き合ってくれて、とっても嬉しいです!沖縄のリアルな歴史を本気で描き演じててくれて、本当にありがとうございます!」

    ガレッジセール 川田

    芸人

  • 圧倒的エネルギーが襲ってくる。前かがみで地面を踏み締めねば映画に負けてしまう。理不尽のなか生き抜く沖縄のたくましさ。溜め込んだ怒り。その塊が頂点に達した際の巨大な爆発力。リアリティーを感じさせる映像力や役者たちの魂の名演技が臨場感を増幅させ、我々も現場に参加しているようで動悸が止まらなかった。過去は未来への指南書。これを観て世界がより良い方向へと願った。

    ガレッジセール ゴリ

    芸人・映画監督

  • 観終わった後、言語化することが難しく役者の方々の熱量と映像の迫力と演出にただただ圧倒され、暫く放心状態になってしまいました。
    戦後80年の今公開されることに意味があるように感じますし、戦後の沖縄という時代に入り込み、体感したような作品でした。
    私たちはこれを知らなければならないし、改めて戦争は何も生まないし、本当にやってはいけないことだと思い知らされました。

    北乃きい

    俳優

  • 嵐のような歳月を耐え抜いた沖縄のように、映画はその嵐の中へと果敢に飛び込んでいく。3人の主人公はどんな試練が訪れても愛と友情、欲望を決して諦めなかった。
    刑事(妻夫木聡)、教師(広瀬すず)、ヤクザ(窪田正孝)。3人の俳優の演技と激情的なストーリーはあまりに熱くて、観ている自分まで焼け死にそうだった。

    彼らが失踪したオンちゃん(永山瑛太)を必死で探し続けた理由は…
    おそらく、自分たちが何者なのか、何者であるべきなのかを決して忘れないという誓いだったのだろう。

    悲劇的な歴史の渦中をたくましく耐え抜いた沖縄に捧げる讃歌!
    このようなとてつもない映画を作り上げた大友啓史監督に、熱い賛辞を送ります。

    キム・ソンス

    映画監督『ソウルの春』

  • その笑顔の裏側にはたくさんの戦いと絶望があり、その上で今の日常があるように思えました。
    そして物語はより複雑に、より大きな問題となって現代も続いているように感じます。
    平和とは何か、今一度考えるきっかけになりました。

    岸本隆一

    プロバスケットボール選手/琉球ゴールデンキングス

  • 沖縄に向きあうことは、自分が生まれながらにもつ狡さを見つめ続けることだ。いつも辛い。
    そして、それを上回るほどに鼓舞されつづける。そうして沖縄に通い続けた。怒りと苦しみ、そして圧倒的な生命力を同時に浴び続ける。最期に見せてもらった宝こそ、私たちが沖縄に繋がろうとする一つの理由であるはずだ。

    今日マチ子

    漫画家

  • 沖縄がまだアメリカだった時代、街や人、食べ物や経済がどんな様子かも知らずに、この作品を観ました。『友情、青春』という言葉では収まらない、それぞれ心の奥にもっている人間の醜さ卑怯な部分を色んな形でぶつけ合っていく姿に心が震えました。
    沖縄出身ではない全ての役者さんの方言の完璧さ、そして、大友監督の魂が込もった1カット1カットの沖縄愛を感じる美しい映像は圧巻です。

    国仲涼子

    俳優

  • 知らない沖縄、しらなければいけない沖縄!
    戦後も終わらない戦い、自由を手にするために奮闘する人々に理不尽がこれでもかと降りかかる!
    こんな許しがたいことがあるのか!!!
    それでも前を見る人にあきらめない人間の強さ、映像から熱量を感じる
    命を削って作ってる!!!
    当時の沖縄の再現から方言まで、
    方言が強く全文はわからなくても表情から伝わるもので理解させてくれる!
    この映画は見たら誰かに伝えたくてたまらなくなる

    久保孝真

    芸人/三拍子

  • 史実をベースに〝戦後の沖縄〟を完全再現したスペクタクル大作。
    その圧倒的な熱量にオーマイガー!!

    一人のカリスマの失踪をきっかけに道を違った仲間たちの〝終わらない戦争〟。
    彼らの怒りと平和への渇望が痛いほど胸に突き刺さる。

    現在進行形のこのテーマを、総制作費25億円の規模感で描いたことにどれだけ大きな意義があるだろうか!

    ぜひ劇場に駆けつけて、希望に賭けるグスクの言葉を目撃してほしい。

    こがけん

    芸人

  • ひとの歴史は、声にならなかった叫びにこそ宿る。
    この映画には、その声が確かに、息をしていた。

    奪われた島で
    自由とは何かを問う少年たちの瞳は
    どこかで、かつての私たち自身と重なる。

    怒りと哀しみは、ときに刃となり、
    ときに祈りへと変わる。
    ただ生きることが、抵抗であり、希望であると
    彼らの沈黙が教えてくれる。

    忘れたいのではなく、忘れさせられてきた過去。
    葬られた「宝」が、土の底から、波の奥から、
    いま、静かに語り始める。

    これは映画ではない。
    これは、未来への手紙だ。
    読み取るのは、私たちの勇気だ。

    胸に、熱を。
    目に、真実を。
    この島の物語を、
    自分の物語として抱きしめてほしい。

    サヘル・ローズ

    俳優・タレント

  • 見た方がいい映画と見ないといけない映画があるとすると「宝島」は見ないといけない映画だと思う。だいたいの「〜しなくてはいけない」ものは「しました」というハンコをもらうための行為になってしまうのだがこの映画は「見れて良かった!」と見たことに感謝してしまう。そんな役者も映像も全力なエンターテイメントだ。そして見た人の現代に対する意識は少し変わっていくだろう。

    澤本嘉光

    CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター

  • 島民の四分の一が死に、そのままアメリカ占領下に棄ておかれた島。暴力と血と差別の日常、轢き逃げ事件を契機に起こる、戦後唯一のコザ市民大暴動。つらくてつらくてつらくてたまらぬ沖縄を、絶叫と大予算で描く渾身の叙事詩。沖縄に思いのある人は必見!

    島田荘司

    小説家

  • 原作小説を読んだ時の文字から伝わる戦後の島の蒸し熱さ、血、汗、泥臭さが映像化によってさらに熱を帯びて心を揺さぶられた
    ただ、いつの時代でも最初に犠牲になるのは弱い女性、子供達だと、それを突きつけられる。
    この映画の描く生きる勇気、生きる尊さがウチナーンチュだけじゃなく、沢山の国々、人々に宿りますように。

    新屋行裕

    かりゆし58

  • 自分の知らなかった日本の姿がありました。
    戦争は終わったとしても、そこに暮らす方達にとっては、新たな壁への戦いが始まったんだと思いました。今、日本に住む一人の人間として、知っておくべきであり、これからも繋いでいかなければならない想いが『宝島』には込められていたと思います。
    この映画から感じる、人の怒りや生きる力、圧倒的な熱量、簡単に言葉に出来るものではないものに心が震えました。
    戦後80年、沖縄本土復帰53年というこのタイミングで、こうして心に刻むことが大切なことだと思い知らされました。

    鈴鹿央士

    俳優

  • 観ている間、希望に向かいたい気持ちと同時に、自分の中にある攻撃的で愚かな顔を覗かれているようで、どうしたらいいのかわからなくなった。

    おろおろとしていた私は最終的に、
    「平和への覚悟」を突きつけられた。
    突きつけられたその覚悟を
    あらためて強く握った。

    できるだけ多くの方に観て欲しい。
    そして、この「平和への覚悟」を、分かち合いたい。
    いまこそ大切にすべきことが、詰まっていました。

    鈴木杏

    俳優

  • 「なぜ生きるのか」「なぜ戦うのか」。これは、沖縄の“戦後”を舞台にした冒険活劇だ。

    鈴木敏夫

    スタジオジブリ

  • 深い暗闇の底でもがいているようでした。
    多くの嘆きの果てに、今の私たちがあること。
    「今」とは誰かの続きであること。
    本作を観終えたあと、
    "自由"という言葉が心を覆いました。

    須田景凪

    ミュージシャン

  • 戦後80年。いまだに渦巻く歴史の議論の中で、戦争を知らずに育った私たち世代は、
    ようやく「沖縄返還」という出来事の重みを実感しはじめている。
    『宝島』は、単に沖縄の戦後史を描いた作品ではない。そこには、日本人としての「魂のあり方」が静かに、しかし力強く息づいている。

    物質的な豊かさが優先される現代社会。資本主義の論理が、時に人間の欲望や妥協を正当化してしまう中で、本当に大切なものは何かが見えにくくなっている。
    そんな時代にあっても、自らのアイデンティティを手放さず、不条理と矛盾の中で誇りをもって生き抜く沖縄の人々の姿に、心を強く揺さぶられた。

    この作品は、日本人としての原点に立ち返るきっかけを与えてくれる。そして、祖先から受け継いできた文化や精神を、誇りをもって未来へつなぐ勇気を呼び覚ましてくれる。

    さらに、映画を彩る音楽の美しさも格別だ。これほどまでに物語と音楽が見事に調和した日本映画が、過去にあっただろうか。

    一人でも多くの人に、この映画が届けられることを願ってやまない。

    ダイアモンド☆ユカイ

    ロックシンガー・俳優

  • 人によって違う正義、そのぶつかり合いを観てて胸が苦しくなる。沖縄の叫びが平和を考えさせる強烈な作品。圧倒されました!

    高倉陵

    芸人/三拍子

  • この映画は匂いがする。
    圧倒的な画力、自然の豊かさ、戦後の沖縄、切ない歴史とそれでもたくましく時には弱々しく生きる人々を目撃した。
    映画を観ているとその場に居るような香りがする。というかやはり匂いなのだと思う。もちろん現実には匂ってない。しかし今思い返しても当時の沖縄の匂いがする。ような気がする。その当時、私は産まれてない。しかし空気を共有している感覚になるのは何故だろうか。作品の中で生き、裸足で走り、暑い日差しを浴び、身も心もグチャグチャになる。そういう体験をさせてくれる作品でした。素晴らしかった。

    高橋努

    俳優

  • 「沖縄の戦後史を、私たちはほとんど知らない。本土が高度経済成長に沸いていたころ、沖縄の人々は土地と自己決定権を奪われ、祖国からも見放された思いを抱き続けていた。小学校米軍機墜落事故、糸満女性轢殺事件、そして「コザ暴動」…。映画「宝島」はそうした衝撃の史実を背景に、自由と尊厳をかけて戦い抜いた無名のウチナンチュたちの英雄譚だ。彼らはどんな思いで、どう戦ってきたのか。スリリングに、切なく。美しく、熱く。記録に残らない歴史を今に伝える執念を感じる力作だ!!」

    武田真一

    アナウンサー

  • 『宝島』は、現代の私たちに「自分の人生を生きるとは何なのか」と投げかける映画

    為末大

    Deportare Partners 代表 / 元陸上選手

    News Picks Brand Design制作の記事から引用
    インタビュー記事を読む >

  • 沖縄の歴史と今をリアルに描いた映画。『観てよかった』と心から思いました。

    CHICO CARLITO

    ラッパー

    映画ナタリーの記事から引用
    インタビュー記事を読む >

  • 歴史の渦の中で、怒りや悲しみを抱えながら生き抜いてきた沖縄の物語に、胸が締めつけられる思いです。この大切な物語を忘れず守ろうとする製作陣のご尽力に、心から拍手を送りたいです。

    チャン・ジュナン

    映画監督『1987、ある闘いの真実』

  • そこにあったのは、私達が知るべき事、知らなければならない事、知らない自覚さえ無い事。
    溢れ出す情熱に圧倒される作品。
    涙とか感動とか、そういう言葉じゃ足りない気持ちにただただ震えた。

    塚原あゆ子

    映画監督・演出家/映画『ラストマイル』
    ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」

  • 子供の頃にニュースで見ていた沖縄の映像。
    その記憶が大友監督の描く世界によって一気に呼び起こされ、胸がざわつきました。
    また烈しい時代を生きた人々の強さや儚さからは、生きることの難しさが胸に迫ってくるようでした。
    物語に込められた「人の善を信じたい」という思い、分断が世界を引き裂きつつある今の時代に生きる自分に切実に響きました。
    そして俳優みなさんの放つ熱がこちらの体温を上げるように伝わってきました。

    筒井真理子

    俳優

  • 沖縄の激動の時代を背景に、若者たちの友情や葛藤、そして厳しい現実に立ち向かう姿に心を揺さぶられました。アメリカ統治下で生きた人々の喜びや悲しみを感じると同時に、戦争の重みや痛みについて改めて考えさせられます。困難に直面しながらも仲間を信じ、前に進もうとする若者たちの姿は、私自身が身を置くスポーツの世界とも重なり、多くの共感を覚えました。ぜひ多くの人に観てほしいと強く感じる作品です。

    角田夏実

    柔道家

  • 報道では伝えられない生身の痛みと怒り、絶望と希望。人間として生き抜くとはどういうことかを突き付けられる、すべての現代人が今観るべき映画

    長野智子

    キャスター・ジャーナリスト

  • 「生きて帰るのが最大の戦果」「先に続くことをせんと」と語るオンちゃんが選んだ行動は、まさに映画を象徴するもの! アメリカ占領下の沖縄を舞台にしながらも、人間の可能性を諦めずに、苦しみから逃れ、本当に笑う日がくることを信じて生き抜いていこうとする全ての人へ、エールのような映画です。ラストに流れる台詞を聞き逃してはなりません。

    夏井いつき

    俳人・エッセイスト

  • 沖縄。この島の持つすさまじいエネルギーに圧倒される。
    そしてなぜこの島が、これほどの熱量を持つようになったかという歴史に、
    私たちは胸うたれるに違いない。コザ暴動のシーンの迫⼒には慄然とした。

    林真理子

    作家

  • 敗者が背負わされた憤怒と屈託を、
    見事な映像美でサスペンスにまで昇華した大作だ。

    戦争の記憶を風化させないためのあらゆる試みは、
    もうそれだけで存在意義がある。

    東山彰良

    小説家

  • 近くて遠い国、沖縄。江戸時代、日本が植民地として侵略して以降も彼らの魂は依然、彼の地で大いに逞しく根を張り続け、大和とは一線を画した。この彼らの戦中戦後に亘る悲劇に大和人である順丈が全身全霊を賭けて挑み、そして見事に沖縄の人々にも頷いて戴けるものを為したという点は歴史的賞賛に値する。そして今般、更に映画化された本作はその熱意を倍増し、人間を蹂躙する国家という白痴機構は既にその役目を終えているのではないか?という今日的命題を我々に突き付ける。必見である。

    平山夢明

    物書き

  • 辛くて悲しくて目を背けたくなったけど妻夫木聡さん演じるグスクがいつか笑ってくれるんじゃないかと思い物語に食らいつきました。 1972年生まれの私は「知らない」で済ませてきたこともあって。「宝島」を観て今、もっと感じないといけないと思いました。

    藤井隆

    コメディアン

  • 戦後の沖縄に生きた
    若者たちの青春群像劇。
    もう二度と戦争を起こさないために
    僕たちは何をすれば良いのだろう。

    戦争を知らないアクター達が
    当時の沖縄を自分の魂できちんと
    伝えようとする演技に意気込みと
    迫力と沖縄愛が充満していて
    観ながらずっとドキドキしていた。

    細坪基佳

    フォーク・シンガー

  • 今年は戦後80年、沖縄返還53年、この映画はドキュメントそれともドラマ?
    リアリティ溢れる1コマ1コマに釘付けになりました。

    南こうせつ

    フォークシンガー

  • 高校卒業までの18年間を沖縄で過ごし、「戦果アギヤー」という言葉自体はもちろん聞いたことはありましたが、この映画を通じ、深く知ることができ、いろいろと考えさせられました。

    「予定外の戦果」とは何だったのかは最後の最後まで謎に包まれていましたが、ラストで衝撃の事実があり、ストーリーにグッと引き込まれました。

    宮國椋丞

    元プロ野球選手

  • 故郷を心から愛し
    故郷に生まれたことを誇りに思い
    故郷で生まれ育った仲間を愛し
    信じる者たちこそが勝利に向かって戦い続けていける…
    ということを夏の甲子園で日本の頂点に立った沖縄尚学が教えてくれた
    「宝島」はこれからも戦う
    生まれジマの尊厳を勝ち取るために...

    宮沢和史

    シンガーソングライター

  • 強い者が奪い弱い者は声も届かない理不尽で混沌とした戦後の沖縄、まるでSF映画のディストピアのような世界がそう遠くない時代に島の上で起きていた事実、苦しみや悲しみ怒りの中で生き抜く人々の渇望や魂の叫び、映像から溢れ出る様々な感情にウチナーンチュとして心を大きく揺さぶられる重厚過ぎる作品

    宮平直樹

    かりゆし58

  • 映画『宝島』——それは、失った先に希望を灯す物語。

    燃え尽きた魂の灰が、
    次の誰かの “はじまり” になる。

    戦後80年の今、
    忘れたくないことが、
    静かに心に芽吹く希望となる。

    その小さな光を、
    あなた自身の目で確かめてください。

    山村隆太

    flumpool

  • これは、沖縄の鼓動。
    夢と愛を抱いた、姿なき一人の英雄の物語。
    『宝島』は、今をどう生きるかを私たちに問いかけ、
    彼の記憶と祈りが静かに胸に響きました。

    由水南

    ブロードウェイ俳優

  • 戦後の沖縄、基地問題、コザ暴動、僕らの生まれる前の歴史を映像で目に写すことで、
    僕と同じ世代の人達や、その子供の世代まで、今の沖縄生きる僕達には何ができるのかを
    考えるキッカケになって欲しいと思いました。

    僕の生まれ育った街であるコザは、現在、異国情緒溢れる多くの文化が入り混じっている土地です。
    100年も経たない痛みの歴史の中に生まれたからこそ、日本人だから、アメリカ人だからと線を引かずに、互いの肌の色や目の色、言葉の違いを認め合い、手を繋げるような「今」を作っていきたいと、深く想わせてくれた作品でした。

    Rude-α

    ラッパー